初めて買ったMacはジョブスのいないAppleからだった ジョブス氏追悼記事

ジョブス氏が逝去した。
初めて買ったパソコンがMacだったこともあり、いろいろな思いがめぐった。
ただ残念なことに自分が初Macを買った当時のAppleにはジョブスはいなかった。
そしてジョブスがAppleに戻ってきたときには、自分はすでにWindowsユーザーになっていた。
ジョブスがAppleから離れまた戻ってきた経緯は
今はかなり詳しく記録に残っているので興味ある人
は検索してほしい。マックユーザーとしてはすれ違ってしまったジョブス。
自分もまたその足跡を今一度確かめてみたい。
また一つ偉大な星が消えた・・・

自分のPC歴のスタートはMacintoshだった。そしてその次のパソコンもMacintosh
でもそれは、私が熱烈なマカーだった、ということではない。
当時マカーと呼ばれるには、小型自動車が買えるほどのお布施が必要だった。
当然、貧乏な自分にはとても無理な話で、それでもなんとか、マックユーザーの
端っこに連なりたいとは思っていた。そんな折、AppleからLCシリーズが発売された。
ローコストカラーという身もふたもない名称ではあったけれどw
このシリーズは本来のMacではないという声もあったが、このおかげでマックユーザーに
なれた人も当時は多かったのでは。それ以前はPC界のポルシェと言われていて実際ユーザー
には医師が多かった時代。

当時はWindowsはまだ3.1の時代でDOSの操作を引きずっていてコマンドに詳しくないと
使いこなせないOSだった。そんな中コマンドとは無縁でマウス操作だけで使えるのは
初心者にとって実に魅力的な存在だった。ただし仕事で使うには決定的に向いていなかった。
当時はパソコンといえば(事務所などにおいてある)NECの98シリーズに一太郎(ジャスト
システムのワープロソフト)を載せたものが定番中の定番で、Macなどはおもちゃ扱いだった。
もっとも車と同じ金額のおもっちゃというのもすごいが・・・

その頃、友人がDTM(デスクトップミュージック)を始めるにあたり、購入したのがSE30で
やはり周辺機器とあわせて100万円は超えていた。さっそく、どんなものか、とばかりに
出かけていってあれこれ試してみた。初めてパソコンに触れた人間にでも、マニュアルなし
にすぐに使えたのには驚いた記憶がある。これなら自分にも使えると思ったので、一気に
買う気モードに突入した。それとタイミングを合わせるがごとくLCシリーズにMacとしては
かなり低価格の新製品が売り出された。それがMacintosh LC575というエントリー機種である。
エントリー機種とはいえ、一体型というところがMacらしさのアイデンティティを満たしている
のが自分なりに気にいっていた。これでも20万円強のプライスと記憶している。
しかし、金のない自分としてはよく思い切ったものだw

スペック

Apple LC575 漢字Talk7.1 トリニトロン13インチディスプレイ一体型
CPU Motorola 68LC040 33MHz HDD320MB メモリ8MB 

CPUのクロック周波数も、HDDやメモリの容量も、タイプミスでG(ギガ)が抜けているわけ
でなく最初から入ってない。今の数値から見れば信じられないほどである。
しかしこんな機種ですら20万円越えのプライスだから当時のパソコンの高額さがわかる
というものだ。でもこの機種のおかけで、当時よくあったように買ったパソコンにホコリが
積もることもなく、ブラインドタッチも含めたパソコンの種々のスキルを習得できたので
この選択は間違ってなかったように思う。

その後、このMacOSを真似した?と言われるWidows95が世に出て、いわゆるパソコンブーム
が巻き起こり時代はIT一色に、そしてバブル全盛へとなだれ込んでいった。